2015.11 経営コンサル事務所ニュース


事業経営の原則は『うどん屋』にあり@


『饂飩(うどん)』・・・小麦と水と塩のたった3つの原料で作られた白い麺。侮るなかれ、そこに「事業経営の原則」が見えてくる。


香川県の讃岐うどんは2000年頃からのブーム以来、全国的に有名になりました。日本で一番小さい県である香川県内には900店以上のうどん屋があるといわれます。まさに「うどん県」です。そのうどん屋を題材に、複数回に渡って『事業経営の原則』を考察します。


(第1話) 固定費が少なく、身軽である

 うどん屋を始めるには、大きな元手がいらず、固定費の投資が少ない。店舗の造りは極めて質素です。また、店内の什器や厨房も極めてシンプルです。他の飲食店と比較すると、うどん屋は大きな設備投資を必要としない商売です。それが、「固定費が少なく、身軽な経営」を可能にしています。

 <事業経営の原則1>
『固定費を少なくし、利益率・回転率の高い経営をする。』

 一般的に、事業の規模が小さいときは、売上高は小さいが利益率や回転率が大きい。規模が大きくなると、売上高は大きいが利益率や回転率が小さくなります。
 資金が乏しい小規模の時は、利益率・回転率の高い商売をすることが重要です。資金を寝かさないことです。固定費が少なければ、その分借入金も少なくでき、身軽で迅速な経営ができます。
 しかし規模が大きくなると設備や人材などの固定費が増え、利益率・回転率が小さくなります。その結果、小回りの利かない鈍重で、非効率な経営となりがちです。そうならないためには、スケールメリットを活かして、システムや組織を整えて効率的な経営のやり方に変えること、また利益率の高い事業を手がけることが大切です。

 香川には様々なうどん店があります。大別すると、家族などでやっている小規模経営のうどん店と、丸亀製麺やはなまるうどんなどのチェーン展開している大規模経営のうどん店の2つに分けられます。

 「雑魚は磯辺で遊べ、鯨は沖で遊べ」という諺があります。雑魚(小さい魚)は磯辺で遊んでいると安全だが沖に行くと敵がいるので危ない。鯨は沖で遊んでいるにはいいが、磯辺に行くと腹がつかえて動けなくなる、といった意味です。

 中小企業は大手企業と同じ土俵で闘うのではなく、その強みが活かせる場で競争することが大切です。そして、その競争に勝つためには、大手にはマネのできない小回り対応力や迅速性などの強みを活かした経営をすること。固定費を少なくして利益率・回転率の高い身軽な経営をすることです。
強みを活かせば、環境変化はピンチでなく、事業発展のチャンスに変わります。


 うどんを食べながら自社の強みについて、一考してはどうでしょうか。
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