事業経営の原則は『うどん屋』にありB |
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新年、明けましておめでとうございます。今年の干支は丙申(ひのえさる)です。丙は「さかん」「あきらか」「つよい」、申は「のびる」「もうす」を示します。過去の傾向をみると、『曖昧にしていた物事が「あきらか」になり、新たな勢力、様々な動きが伸び、形になっていく年』となるようです。 今回は、うどん屋を題材にした『事業経営の原則』の第3話です。 (第3話) 受注生産である うどん屋は客から注文を受けてからうどんを作り、提供しています。麺がすべて完売すると、閉店となります。うどんのつくり方は受注生産方式です。ものを作る場合、「受注生産」と「見込み生産」に分けられます。受注生産はお客からの注文を受けてから生産して出荷する方法です。一方、見込み生産は事前に見込みで製品をつくり、お客からの注文が入ってから出荷する方法です。それらの主な特徴は、次のとおりです。
<事業経営の原則3> 『受注生産で事業ができないか、また見込生産であっても受注生産に近づけられないか、と考える。』 可能であれば絶対、受注生産にすべきです。あるいは、受注生産の方向に持っていくべきです。受注生産は注文が入ってから製造、出荷するので、製品や原材料の余剰在庫がなくなり、利益が上がります。 難しい部分はありますが、それに近づけようとしている会社も多く見られます。例えば、トヨタ自動車の「ジャストインタイム生産システム」です。カンバン方式とも言われ、 「必要な物を、必要な時に、必要な量だけ生産する」ことで、在庫を最大限に抑えています。 私が以前お手伝いした資材メーカーは受注生産でしたが、注文から数日後に製品を出荷していました。受注予測から注文・生産・出荷までの「業績先行管理システム」を確立して、朝に注文が入ると夕方には出荷が可能な体制を作りました。短納期を実現したことで、在庫を少なくするとともに、値下げしないで通常価格で販売できるようになりました。さらに短納期体制を他社との差別化にして、顧客に売り込むことができました。その結果、業績と資金繰りが大きく改善しました。 「一年の計は元旦にあり」と言われます。新しい目標や計画を立てるのに、新年は最適な時期です。会社でもトップや経営幹部が中心となって、今年1年を見通して会社の抱負を定めてみてはいかがでしょうか。 潟gラストブレインは「経営者、経営幹部に正しい経営判断を提供すること」を焦点として、今年も「会社と社員が健全に成長・発展すること」を支援していきます。 |
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