2016.8 経営コンサル事務所ニュース


事業経営のバックボーン(軸・背骨)を作れ!


1.経営のバックボーン(軸・背骨)とは

 会社の現状を正しく把握することによって、その会社の抱える問題点とその根本原因が明確になります。その次に取り組むことは、その問題に対する対策作りではなく、「会社の軸(バックボーン)づくり」です。経営の軸(バックボーン)が曖昧なままで、対策や計画を立てても上手くいきません。
 経営のバックボーンとは「自分たちが目指すべきす将来の方向であり、自分たちの事業の存在価値」にあたります。「経営理念→・ビジョン→年度方針→部門方針→個人目標→PDCA」までの一連の流れに一本軸が通っている状態をバックボーン(背骨)と言います。これらを縦に並べると背骨(バックボーン)のように見えるため、「経営のバックボーン」といいます。人で言うと、体を支える背骨(バックボーン)にあたります。

 人も会社も健全に成長するには、背骨(バックボーン)が大切です。人の場合は背骨がずれると体の調子が崩れ、痛みで歩けなくなります。会社の場合は背骨がずれると、業績が低迷しはじめ、多くの問題が噴出します。


2.バックボーンづくりの必要性と活用事例

 会社がつぶれることなく永続発展するためには、組織を支える精神的支柱が不可欠です。会社は、考え方や年齢、性別、育った環境が異なる他人の寄せ集めです。異なった人の集まりが一つの方向に向かって成果を上げていくには、事業の存在価値や何を目指すかという目的や目標といった方針の明示と浸透が不可欠です。さらに、その方針を実行するための役割分担(組織)や、方針を末端社員の日常の行動レベルまで落とし込む仕組みが必要です。


 トップの抱いた事業に対する思いが組織の精神的中核となり、さらに経営理念に昇華され、それが企業内外に宣言され、会社・社員の活動を自己コントロールしていきます。トップの役割は「何を」やるか、「なぜ」やらないといけないか、を決めることです。「なぜやらないといけないか」を表したものが「経営理念」であり、「何をやるか」を表したものが「ビジョン・方針」です。そして、トップが決めた「なに」を、「どのように」やるかを実現するのが管理者の役割です。決めた理念やビジョン、方針を全ての社員の手を通じて実現させるのが、会社組織です。
 バックボーン(理念、ビジョン、方針)なき事業活動は、海図のない航海と同じです。それは航海というより漂流です。
 以前に再建をお手伝いしたA社がそうでした。A社は債務超過で赤字が続き、厳しい財務状況でした。また社内の雰囲気も停滞し活気がありませんでした。会社は様々な問題を抱え、出口の見いだせない迷走状態でした。
 そこで、会社の現状を分析して整理し、トップや役員と3日間泊まり込みで「経営のバックボーンと再建計画」づくりに取り組みました。トップや役員が一緒に考え、話し合い、自社の事業の存在価値を再定義して、再建の方向を見いだしました。そのような取り組みを通して、経営陣が心を一つにし、一枚岩となって再建に向けて歩み始めました。「トップが変われば、会社が変わります。」経営陣の再建への覚悟と行動が、取引先と社員の考え・行動を変えました。再建までには多くの困難もありましたが、A社は事業再生し、現在も健全に事業を継続しています。

 経営のバックボーンは経営者が判断に迷ったときに、判断の基準となり、どうすればいいのかの答えを導き出してくれます。自社の「経営の背骨 (バックボーン)」がしっかり通っているのか、一度点検してみてはどうでしょか?



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