2017.2 経営コンサル事務所ニュース


数字を「つかむ、まとめる、活用する」


 永続発展する企業の条件の第10話です。

1.数字を「つかむ、まとめる、活用する」

 日本には法人企業が約250万あり、その内の約7割の180万社弱が赤字会社で残りの3割が黒字会社です。また毎年10,000〜15,000社の企業が倒産しています。(国税庁「法人企業の実態(会社標本調査)」)
 景気の良い時であればどの会社も儲かったが、今のように厳しい景気状況では儲けるのは難しい。どうしても利益を出したいのであれば、経営数字を「つかみ、まとめ、活用する」ことです。
 1年間経過して決算を締めてみたら儲かった損をしていた、といったようでは利益は出せない。ただ何となく仕事を進めて儲かったり損したりする経営は「成り行き経営」であり、経営の意思が働いていない。まずは経営の数字をつかむことです。数字がつかめていないと経営の実態がわからない。いくら稼いでもザルに水を注ぐようなものです。

 個人と同じです。なんとなく貯金をしようと思っていてはお金は貯まらない。本当に貯めようと思うなら、毎月の給与から貯蓄額を先取り(天引き)し、残りのお金で日々の生活をコントロールすることです。事業も同様に、売上から目標利益を引いて、努力して経費をコントロールすることです。このような努力をする所に経営の意思や知恵、行動が生まれます

 また経営者は帳簿や数字のことはまるでわからない、というのでは安定した経営はできない。商品が売れてお客も沢山来ているから数字を気にしなくてもいい、ということではない。まず数字を正確につかむこと、事業の業績実態を数字で正確につかむことです。

 企業が商品、サービスを生産・販売して利益を生み出す上で最も重要な要因は、商品・サービスの「価格(単価)」と「数量」と「経費」と「回転率」の4つです。数字で考え、数字で判断することです。



 経営者は会計士や税理士ではないのだから決算書を作れる必要はない。しかし、決算書を読んで経営の実態をつかみ、打つべき対策が打てることは絶対に大切です。
 次に数字をつかんだらそれをまとめ分析する。分析するには他の数字と比べてみることです。計画と比べ、前年同期と比べ、同業と比べ。過去3期以上と比べてみる。そうすると傾向がわかり、どこが良いか悪いかがわかる。悪いところが分かれば、数字を活用して、改善策を立てて実行する。

 数字を「つかむ、まとめる、活用する」これは事業経営者にとって一番大事な心得です。


2.数字で考え、数字で判断する

 繊維メーカーのA社は、海外製品の流入による低価格競争と国内市場縮小により業績低迷が続き、何もしなければ、会社の存続が危ぶまれる状況でした。
 そこで業績管理制度と会議制度を導入し、毎月の業績数値がすぐ把握できるようにし、その業績数値に基づき経営会議で対策を立てるようにしましました。会議には経営者、財務や生産、物流などの各部門の責任者が参加して業績をみて対策を検討し、その実行を確認するようにしました。

 最初の会議では、できない理由ばかりがたくさん上がっていました。それでは会社は良くならないため、できるところから実行するようにし、毎月コストダウンに取り組みました。
 業績数値を見て、経営判断することで、経営者、経営幹部のマネジメント力が高まりました。さらに経営のPDCAサイクルが必ず回るようになりました。そのこのような取り組みの積み重ねが業績改善に繋がりました。

 数字が苦手な経営者・役員の方もいると思いますが、まずは損益計算書から眺めてみてはどうでしょうか?

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