2017.5 経営コンサル事務所ニュース


事業の目的が人を変え、会社を変える

 永続発展する企業の条件の第13話です。

1.事業の目的と目標

 よく「会社の目的は利益を上げることだ」という人がいます。
 利益を上げることは、目的を達成するための手段・目標であって目的ではありません。目的というのは、企業が最終的に会社の行き着く終着点であり、ありたい姿、存在意義です。経営理念、ビジョンです。目標はそれに向かって進んでいく時の通過点です。

 利益を上げることは、経営者にとっては良いかもしれません。しかし自分たちの利益を最優先している会社を顧客は嫌うし、世間も支持しない。また働いてる社員にとっても、働く意欲がわかないし、仕事に誇りを持つことができず、嫌になるだろう。

 利益を上げることを目標にすることを否定しているわけではありません。利益や売上等の目標を持つことは、会社が存続・発展していくには重要です。また計画を確実に実行するには目標が必要です。

 大切なことは、事業の目的と目標の違いを理解することです。

 経営コンサルをしている際に、私が常に意識している流れがあります。 「事業の永続成長のサイクル」と呼んでいます。




 利益の確保は、組織が存続し経営理念(目的、ゴール)近づくために必要なことです。その利益の源は顧客が商品やサービスを購入し、対価として支払ってもらうことで生まれます。そのためには顧客が対価を支払うに値する価値のある商品やサービスを開発・提供することが必要です。そして、価値ある商品・サービスは、いい仕事のやり方、生産的・効率的な仕事のシステムによって顧客に届けられます。いくら優れたシステム・制度を作っても、それに関わるのは人です。人が関わり、働きかけることによってシステムが上手く機能します。そのためには人が高い意欲とスキル、協働意識をもって自主的に仕事をすることです。それらの出発点が、組織の存在意義である経営理念・ビジョン(あるべき姿)です。

 経営理念やビジジョンは、組織が存続・発展し続けるためのスタートであり、ゴール(目的)です。



2.事業の目的が人を変え、会社を変える

 人が一生懸命に情熱を持って働くのは、働いた仕事に意義を感じ、そこに誇りや理念があるからです。もちろん利益やお金も大切ですが、それをインセンティブにしている職場は協働意識が薄く、殺伐としています。利益はいい仕事をした結果・評価であって、目的ではありません。

 以前経営再建のお手伝いした会社の経営者が私に語った言葉が今でも心に残っています。

「前は利益やコストについて社員に圧力をかけて動かそうとしたが上手くいかなかった。会社の存続が危うくなった。コンサルと一緒に、本気になって経営理念を問い直し、社員を信頼して事業経営に巻き込むことで会社が変わり始めた。そこから会社も社員も大きく成長した。結局、お金やプレッシャーでは人は動かないんですね

 順調にいっている時は、人はお金についてくるが、苦しい時には、理念や志についてくる。

 やはり、理念や志(経営理念・ビジョン)が会社を強くするのだと思います。社会(顧客)に高い価値を提供し、働く人に仕事の目的意識、誇りを与えられる組織でなければ存続する意味がない。


 会社の目的である経営理念・ビジョンが社員の価値観、誇りとなり、それがいい仕事、事業活動に繋がっているだろうか。自社の現状をじっくりと振り返ってみてはいかがでしょうか?

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