2017.9 経営コンサル事務所ニュース



 永続発展する企業の条件の第17話です。

 前号では、目標管理制度について話しました。現在多くの会社で評価制度の一部として目標管理制度を導入していますが、それを有効活用できている会社はそれほど多くないようです。目標管理を導入して、良い成果を出すためには、経営管理の視点から制度を活用することです。

 前回に引き続き、経営管理システムとしての目標管理について、お話します。


1.組織の目標と個人の目標を共通目的として統一する

 組織は他人の集まりであり、様々な考えや志向をもった人の集団です。そのため、組織の目指す方向と個人の望む方向を結びつけ、統合させていくことが大切です。経営管理システムとしての目標管理とは、目標を連鎖させ、組織の目標と個人の目標を関連つけ、共通目的へと統一することです。



 例えば、経営者(上司)が期待することと、社員が望むことは必ずしも同じではありません。組織と社員の両者にとって望ましい目標を設定し、その達成に向けて意欲、自主性を発揮して実行することが大切です。

 そのためには、@組織内に目標の連鎖を作ること(方針管理システムの構築)、A社員が自主性を発揮する、B目標策定に参画する、C自己統制する(自ら PDCAサイクルを回す)ことが、必要になります。

 @の方針管理システムの構築については、これまでニュースやブログで、多くの紙面を使って説明してきたので省きます。今回は、Aの自主性の発揮についてお話します。


2.意欲、自主性の発揮が生産性、成果を高める

 仕事は知識やスキルではない。「このようにすればできる。」とわかっていても、それを実行しなければ結果はでません。成果はゼロです。
 逆に仕事に対する知識やスキルは劣っていても、実行すれば何らかの結果は必ず出ます。実行することです。仮に、知識やスキルがなくても誰かが教えてくれます。意欲を持った人には、周りの人が協力してくれます。

 仕事では、知識やスキルよりも、行して最後までやり遂げようとする意欲、自主性の発揮が重要です。

 仕事に対して、意欲や自主性を起こすためには、「なぜこの仕事をしなければならないのか。この仕事にどのような意義があるのか。」を自覚することです。やってもやらなくても同じ、と思っている仕事には、意欲や自主性は起こりません。つまり、意欲や自主性のないところには、目標の達成もない

 目標を達成するために最も重要な要素は、社員の「意欲、自主性の発揮にある」と言えます。


 社員の意欲・自主性を発揮させる会社になっているかどうか、一度振り返ってみてはどうでしょうか?


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