2018.1 経営コンサル事務所ニュース



 永続発展する企業の条件の第20話です。

 経営コンサルタントは顧客の経営上の問題を解決し、改善することが役割です。その際に大事なことは問題を正しく把握することです。どんなに優れた対策を立てても、正しく問題を把握できなければ、効果的な改善には結びつきません。問題を正しく把握することは、事業経営を携わる人にとっても身につけておきたいスキルです。そこで今回は、現状の問題把握についてお話をします。

1.問題を「広く」「深く」考える

 「問題のない会社はない」と言われるように会社ではいつも問題が発生し、うまく運ぶことの方がまれです。日常の小さな問題であれば、それを裏返した解決策を考えればいいのですが、経営上の問題では、その背後にある根本的な大きな問題を把握し解決していかなければなりません。そのためには既成概念にとらわれないで、問題の根本原因を「広く」「深く」考えることが大切です。
 「売上げは落ちている。」→「営業マンの意欲が低い。もっと行動して、顧客に売り込め。」このように、単純に目の前の問題(結果)を裏返した捉え方では、表面的な解決策となり、改善には結びつません。
 「胃が痛い」からといって胃痛薬を飲めば、その場はしのげても、また胃痛(問題)が繰り返されことと同じです。胃痛の原因には、様々なことが考えられます。ストレスかもしれないし、暴飲暴食による消化不良かもしれない。はたまた胃がんかも知れない。胃痛の根本原因をとらえて、それに対する治療(解決策)を考えなければなりません。
 既成概念にとらわれず「広い視点」で考えれば重要な問題を見逃すことを防ぎます。また「深く掘り下げ」れば、問題の根本原因を追求できます。目の前の問題をすぐに解決したいという欲求はわかるのですが、その気持ちを押さえて、問題の根本原因を「広く」「深い」視点で追求していくことが大事です。


2.問題の構造化と原因追求(根本原因を把握する)

 「問題は根本原因がどこにあるのかがわかれば、解決したのも同然」と言われます。「利益が低下している」という問題に対して、「今は景気が悪い」からと単純に答えを出すようでは問題解決に結びつきません。問題の根本原因をつかむことが重要です。そのためには@問題を構造化すること、A「なぜ、なぜ」を繰り返して原因追求することが大切です。
 「利益の低下」は「なぜか」と考えます。「売上減少」か「費用増加」か。「売上減少」が原因であれば、さらに「なぜか」と考えます。「商品価格低下」なのか、「販売数量減少」なのか、を考えます。「販売数量減少」が原因であれば、さらに「なぜか」と考えます。「シェア低下」なのか、「市場が縮小した」からなのかを考えます。さらに「シェア低下」したのが原因であれば、さらに「なぜか」と繰り返して考えます。



 このように問題を構造化し、「なぜ、なぜ」を繰り返して深掘りをしていきます。そうすると問題の根本原因が見えてきます。根本原因がわかれば、それを解決する対策と計画を考えます。その計画が確実に実行できれば、問題は必ず解決します。

 社内で同じ問題が繰り返されてないでしょうか。もしそうであれば、一度じっくりと問題の根本要因を考えてみてはいかがでしょうか?


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